聴き比べてみよう、、この曲
一口に“聴き比べ”と云ってもいろんな見方・解釈がありますね。ここではいろんな角度から聴き比べをしたレポート・・・・・・
私なりのレビューと考察です。
順不同でお送りします。
■同じ曲を違った味付けで・・・・・
![]() |
冷たい雨
作詞:松任谷 由実
上》 バンバン CBSソニー SOLB 289− B
東芝EMI ETP−20250
|
バンバン盤(言いにくい・・・・)はA面が大ヒットして有名ですが、軽めのアレンジ。ドラマチックに進行するA面にかすんでしまった感があります。
ハイファイセット盤はハーモニーを活かしつつ何となく“軽さ”をある程度排除したようなアレンジになっています。 コレは恐らくバンバンに対してひとり増えた分(しかもメインが女性)が音に影響したと思うのですが考え過ぎかも、ね。
|
![]() |
||
![]() |
釜山港へ帰れ
作詞:三佳 令二(日本語詞)
上》 渥美 二郎 CBSソニー 07SH 1389
テイチク UE−555− B |
この曲もいろんな歌手が歌ってさながら“合戦”のようでしたね。一番知られているのが《上》の渥美盤。
多くの競作盤がA面で“勝負”したのですが日野美歌盤では「想い出グラス」のB面にセットされました。 韓国歌謡は動と静の二つの顔を持っていると思いますね。エネルギッシュに歌うのも良いのですが日野盤のようにしっとりと歌うのもまたオツなモンです。
|
![]() |
||
![]() |
アザミの花
作詞:岡田 嘉子
上》 沢田 亜矢子 RCA JRT−1290
フィリップス FS−1748 |
当時岡田嘉子が作詞したことで話題になった曲です。アレンジは沢田盤が馬飼野康二、アリス盤は青木望です。
セールスの方は沢田盤が一歩リードしましたが馬飼野アレンジでは後半の♪アザミ〜の部分から緩急をつけている比較的歌謡曲路線です それに対し青木アレンジの純アリス盤は間奏部分で緩急をつけてロシア民謡色を出したところが味わい深いです。 私個人としては純アリス盤に軍配を揚げたいです。彼女の歌唱にどこはかとなく色気を感じてしまうのですが(私としては)。
|
![]() |
||
![]() |
ひとりの悲しみ《上》 また逢う日まで《下》 作詞:阿久 悠
上》 ズー・ニー・ヴー コロムビア LL−10123−J
フィリップス FS−1183
|
これ、タイトルと歌詞は異なるけれど同一の曲です。
ズー・ニー・ヴー盤が先に出ていますので「また逢う日まで」の方は“ハメ込み詞”ということになりますね。 「これから別れる」また逢う日までに対して“ひとりの悲しみ”では二人にキレツが入っていく過程が歌われていて(二つの歌の間には)同じ男女のことを歌っていても微妙に時間的にズレがあります。 1年後に歌詞を替えて再発売していることから作曲者には余程このメロディーに自信があったのかな、って思いましたが・・・・(レコ大を取ったことで作曲者はナットクされたと思います) |
![]() |
||
![]() |
聞いちゃった!歌っちゃった!泣いちゃった!
作詞:安井 かずみ
上》 園 まり
下》 伊東 ゆかり
|
歌謡史上いろいろな「三人娘」が登場しますが今回は、、 伊東ゆかり・中尾ミエ・園まり・・・の「スパーク三人娘」です この三人が競演したのが、この盤。(※どうでもいいことだが伊東盤だけ“!”がない) 昭和39年2月の発売で安井かずみ作詞・宮川泰作曲です。 ひばり・チエミ・いづみ以降いろんな「三人娘」が登場しますが恐らく三人が同時に(オリジナルの)同じ曲を“競作”したのはこの曲が唯一だと思います。 不思議なもので「欲しいな」と思っていたら3枚連続で手に入りました・・・・・・ 曲の方は洋楽カバーのように感じるけれどれっきとした“オリジナル”。当時の邦楽レベルからするとかなりのものだと思います。 伊東・中尾盤のアレンジは同じ宮川泰ですが微妙に雰囲気が違っていて歌い手の持ち味を上手く引き出している、そんな感じです。 一方アレンジが異なっていて(ジョージ・宮園)唯一A面で“勝負”した園まりはイチバン声に色気を感じますね。 ところで「聞いちゃった・・・・」の片面は、というと・・・・ 園まりはフランス映画から「明日に太陽を」の同名主題歌。 後々の歌謡曲路線からみると考えられない明るい曲ですね。 伊東ゆかりは「歌をおしえて」。いわゆるティーンポップの教科書のような典型例。伊東ゆかりもさらっと自然に歌っているのが、よい。 中尾ミエはジャニーズを従えて「おんなのこだもん」。これまた洋楽カバーっぽい“オリジナル”曲。ジャニーズとのカラミもよろしくナカナカ聴き応えのある曲です。 |
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
涙が微笑みにかわるまで《上》 まちぶせ《下》
上》 美岐 陽子 作詞:万里村 ゆき子(訳)
作詞:荒井 由実
|
この2曲は「同じ歌」ではありません。
「涙が・・・・」の原曲はフランソワーズ・アルディが歌っています(日本題は「さよならを教えて」)。 また美岐陽子が歌ったCBSソニー盤もあえてファーストナンバーを与えていることからある程度期待をかけていたのではないでしょうか。当時そこそこのアピールはあったと思います。 その上で《下》「まちぶせ」を聴くとどう聴いてもユーミンはを作曲するにあたりこの曲に強く影響を受けていることは否めないでしょうね。 出だしの部分はほとんど同じ雰囲気ですし歌詞の内容も近いところがありますので一ひねりしたのがホンネだと思うのです。 |
![]() |
||
![]() |
さすらいのギター
作詞:《上》千家 和也
上》 小山 ルミ テイチク US−712
フィリップス FS−1209− B |
どちらも70年代テイストを熱く感じるアレンジです。
小山ルミ盤の方が良く知られています。パーカッションの効果が良く出ているラテン系の味付けは川口真。 一方ラブ・ストーリー盤のアレンジは葵まさひこで小山盤に決して引けを取らない出来映えです(A面の「ノアの円盤」もナカナカ面白い曲です。レビューは別項で)。 発売は微妙にずれていますが恐らく原曲に近い歌詞はラブ・ストーリー盤。 小山盤は「ギター」を暗喩するコトバが歌詞に出てきません。別の歌詞、と捉えた方がよいかも知れませんね。 ところで同じ曲なのですが作曲者のクレジットが異なっています。小山盤が |
![]() |
||
![]() |
コーヒールンバ《上》 クスリルンバ《下》
上》 西田 佐知子 作詞:中沢 清二
作詞: |
いわゆる“替え歌”ってやつです。 「元唄」の西田盤はもともとB面曲でした。 結果的にB面のコーヒールンバに火がついたのですが、両面を聴いてみるとなるほど「欲望・・」をA面にした理由が判りますね。彼女の声は官能的なものに合います。 「クスリルンバ」は単純にクスリの名前を列挙した「だけ」の歌詞で演ってますが外国語に聞こえるのがミソですね。(聞こえるかーって・・・)
とにかくこのような“遊び心”のある歌って最近ほとんど見なくなりました。 |
![]() |
■同じ歌手のシリーズから・・・・・
![]() |
上》京都特急 作詞:なかにし 礼 コロムビア P−197 中》恋人電車 作詞:千家 和也 コロムビア P−218 下》彼はヨコハマ 作詞:千家 和也 コロムビア P−235
歌》 泉 まり |
これは彼女のデビューから3枚。
京都に待つ恋人に『特急』に乗って逢いに行く設定です。「あなた」に逢える駅まであといくつ、と数えるあたりになかにし流のセンスを感じました。
この当時新幹線は岡山までで西への拠点はこの京都でした。歌詞にあるように京都まであと4つの駅と言えば姫路か豊岡あたりと推定しますが・・・・・・・ 『ヨコハマ』は(前作からの流れていくと)彼の足跡を追って横浜まで来たが結局逢えなかった・・・・・・・ 結局最後までカレシはやって来ないのですがいわゆるアイドル路線が確立されていなかった時代のせいかアピール度が若干弱かったのではないでしょうか。ワタシ的にはドラムの音色に70年代の香りを感じるのです。 特に3枚目「ヨコハマ」は彼女の歌唱に曲も良くあっていますし彼女自身良く歌っていると思うのです。前2作が売れていればどうなったかは解りません。ジャケ写もイイですし。 |
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
上》ある事情 中》アパートの鍵 下》私のかなしみ 作詞:安井 かずみ
上》 東芝 TP−20060
東芝 TP−20100
東芝 TP−20147
|
この3枚は小林麻美にとってデビューから4〜6枚目に当たります。
前作「恋のレッスン」から約1年半のブランクを経て『ある事情』がリリースされたのですが、そう言った意味でもタイトルは意味深です。 3枚の流れは 3枚とも作詞・作曲の組み合わせが同じ(ちなみにアレンジは『ある事情』のみ萩田光雄、あとは筒美京平)で、歌詞の中に次作への伏線がキッチリ張られているのも面白い所です。 『私のかなしみ』の後小林麻美はしばらく芸能界から“消え”ます。なんとなくこの歌は彼女自身を歌っているかのようにも聞こえるのですが・・・・・・
|
![]() |
||
![]() |
||
■リバイバル各種・・・・・
昭和50年あたりからリバイバルが一種のブームでした。昔ヒットしたアノ曲をもう一度・・・・もう一つはかってB面で知られていない
隠れた“名曲”を発掘・・・・の2パターンになると思います。
![]() |
ハロー・グッバイ 作詞:喜多条 忠 上》アグネス・チャン(B面) ワーナーパイオニア L−1280W− B
中》讃岐 裕子 ワーナーパイオニア L−71R
下》柏原 よしえ
フィリップス 7PL−57
|
柏原よしえ(当時)のヒットで有名なこの曲、最初はアグネス・チャンのB面曲でした。
♪紅茶のおいしい喫茶店・・・・ 三種三様の歌唱ですが讃岐裕子の声質が最もハイ・トーンでクリアな印象。センの細い所がオトメ心の切なさを最も良く伝えているような気がしますが・・・
|
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
三枚の写真 作詞:松本 隆
上》石川 ひとみ キャニオン 7A 0116
キャニオン N−11
|
「まちぶせ」のヒットのあと石川ひとみが歌ったのが同じ三木聖子オリジナルのこの曲。
2つ年上の彼氏、過ぎゆく時と移りゆく季節、そして三枚の写真・・・・ 石川盤もいいのですが彼女は歌が上手すぎた。三木聖子のセンの細い歌唱の方がこのテの歌にはシックリきます。 ♪ねぇ〜の部分を聴いていると太田裕美の声に似ているように感じました、私は。 三木聖子はこの曲と「まちぶせ」の間に「恋のスタジアム」(N−7)があります。
|
![]() |
||
![]() |
あの場所から
作詞:山上 路夫
上》 Kとブルンネン CBSソニー SONA 86156 中》 朝倉 理恵 CBSソニー SOLB 2
フィリップス 7PL−88 |
イチバン下の柏原盤がヒットしましたが初めて聴いたのは真ん中の朝倉盤だったのです。そのとき感じたのは男女のお互いの気持ちを歌っているのに女性ソロなのは効果を狙ってのこと?・・・・・・ その後オリジナルが別に存在することを知り、そのKとブルンネン盤を聴いたとき妙にナットクしたのを憶えています。 なるほど前半を掛け合いで後半を共唱しています。確かに歌詞からいくとこれが正解なのですが。 |
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
昭和ブルース
作詞:山上 路夫
上》 ザ・ブルーベル・シンガーズ ポリドール SDP−2043
ポリドール DR 6407 |
どちらも映像にカラミがあります。《上》は東映映画「若者は行く」で《下》はTVドラマ「非情のライセンス」のエンディングに使われています。
天知盤が出た当時、石油ショックの余波を受けた不況のまっ最中でした。「昭和枯れすすき」もそうですが不景気の時はこういった曲調が受けますネ。 それよりも事件が解決して“後ろ姿のニヒルな男”をバックにこの歌が流れる、のは演出としてもヨカッタのではないかと思いました。 |
![]() |
||
| 他にもいろいろあるのですがとりあえずジャケ写対比、ということで。 ☆いずれレビューをアップ・・・(する程でもない、か・・・・・) ↓ |
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
||